2012年1月14日土曜日

明けましておめでとうございます

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年は辰年、龍は十二支の中では唯一実在しない動物と言われています。昔から龍は人々から畏れられる存在として語り継がれてきました。鋭い眼光、大きな牙、みるからにコワモテの姿を想像するのではないでしょうか。また、「逆鱗に触れる」「虎口を逃れて竜穴に入る」などのことわざとしても知られています。
しかし、龍はまた英雄や活躍の象徴でもあります。時を窺い好機とみては一気に空へと舞い上がる、その力は「龍の雲を得る如し」であります。空へと舞い上がった龍は、恵みの雨をもたらし、また空から我々を守ってくれるのです。仏教では、龍は仏法護持の守り神とされていますので、色々なお寺の天井に龍が描かれているのはそのためです。
昨年の東日本大震災のあの痛ましい記憶は、年が明けた今もなお薄れることはありませんし、復興への道のりもまだまだ厳しいものがあります。龍のように、自分に厳しく、そして他人に慈しみを、好機を捉えて上昇の一年となりますよう。